あさおいにお氏の作品は、サブカルチャーが好きな人なら一度くらい読んだことがあるのではないでしょうか。どことなく陰鬱でリアルと夢の間をさまようような不安定感は、思春期の若者の不安定な精神状態を暗示するかのようです。

今回の記事では浅尾いにお氏の作品のひとつ、「ソラニン」を紹介します。

ソラニンがなぜサブカルの教科書なのか

ソラニンがなぜサブカルの教科書なのかというと、大人になれない、なりたくない若者の心を巧みに描き現実や未来への期待と失望感を表現しているからです。斜に構えた態度や哲学的思索にふける行動は若いころにありがちではないでしょうか。

オトナになって振り返ってみると、些細なことに心を動かされ震わせていたことに驚くに違いありません。